私たちは
命を ”2度" 終わらせてはいけない
と心がけています。
人は野菜でも動物でも、
彼らの命を糧にして生きています。
大切なのは
1度終わらせてしまった命を
再びお皿の上で最高の価値を引き出し
私たちの身体と記憶の中に残していくことが
料理人としての使命だと考えています。
Takuma Arimoto
有本 琢磨
オーナーシェフ
長野県白馬村のペンションを営む家に生まれる。
祖母がイタリアン、父がフレンチの料理人の環境の中、
幼少期から「美味しい」でおもてなしをする仕事に憧れを抱く。
大学卒業後は一度は一般企業に就職するも、
夢だった料理の世界で活躍したいと一念発起し、
横浜、長野のイタリアンレストランで修行を積む。
その後、地元白馬村のイタリア料理店でシェフを
3年経験してから、「やはり本場の味を学びたい」
と渡伊。
ピエモンテ州のリストランテ、
マルケ州のアグリツーリズモで
イタリアの本格的な食文化を学ぶ。
アグリツーリズモでは、
レストランの横に広大な畑が広がり、
スタッフが愛情を込めた野菜たちを収穫。
その日に採れた野菜を
師匠であるマンマシェフが調理すると、
まるで魔法をかけたかのように、
美味しくなんとも可憐な料理になり、
お客様がみんな笑顔になるという環境に感動を覚えた。
そこで教わった野菜本来の美味しさや可能性を
日本でも再現出来るように、
日本でのイタリア料理を広めるため活動し、
日々試行錯誤しながら、一皿一皿作っている。
Sana Inoue
井上 紗奈
20歳の時に建築やインテリアデザインを学びにイタリアへ。
現地で生活しているうちに
イタリア各地の郷土料理や農産物、
人々のライフスタイル、
スローフード運動をはじめ地産地消の意識の高さなどに感銘を受ける。
「”食"とそれを取り巻く社会に携わりたい」
と思い建築デザインから料理の世界へ。
給与無しの見習いから始め、
イタリア全国の厨房の扉を叩き
各地の郷土料理や文化を学ぶ。
中でも野菜料理の美味しさと面白さに目覚め、
有機農家が経営するヴィーガンの
レストラン(アグリツーリズモ)で料理長を2年務める。
約8年間のイタリア滞在後、帰国しモメントを結成。
農業や街づくりの視点からも料理を考える。